街路樹が少しずつ色づいてくると、あることを楽しみにする人が増える。
今年は、２０２１年は11月18日。
毎年世間を賑わす秋の一大イベント、ボジョレーヌーボーの解禁の日なのだ。
この日から世界中の人々が一斉に、その年のボジョレーヌーヴォーを飲み始める。
ボジョレーヌーヴォーは、フランスのボジョレー地区の葡萄で作られた新しいワインのこと。
その年に収穫された葡萄を使ったワインが、解禁日から市場に出る。
フランスといえば、良質なワインを多く生産してきた歴史がある。
その伝統は今も継承され、世界中の人がフランスのワインを愛飲している。

このボジョレーヌーボーの解禁日が制定されたのは、１９６０年代に遡る。
ブルゴーニュ地方の南に位置するボジョレーでは、美味しいワインが作られると評判になった。
生産者はいち早くワインを発売しようと競争を始め、その結果、粗悪なワインも多く出回るようになってしまった。
なんとかしてワインの品質を保たなくてはと、１９６７年にフランス政府がボジョレー産新酒の解禁日を決めたそうだ。
そのおかげで高品質なワインが流通するようになり、ボジョレーヌーボーはより有名になった。
毎年11月の第３木曜日が、その解禁日となっている。
これは聖タルベールの日という聖人の記念日11月15日に近づけたこと、加えて、土曜日と日曜日はワイン業者の休日であったため、木曜日が選ばれたということだ。
当時の文化や生活が垣間見えるようなお話である。

あいにく今年は、「大勢で集まり、ワイングラスで乾杯！」は難しい状況だ。
そういう今、秋の実りを味わうには、こんな素敵なものもある。
フルーツルーツのRelax Line。
山梨県甲州産のマスカットから抽出された、甘く爽やかな香りのオーガニック製品がある。



まず注目したいのが、ボディミスト。
自然由来の成分で作られた、アルコールフリーのミストで、ボディだけではなくリネンにかけたり、ルームスプレーとして使うこともできる。
涼やかな秋の夜、バスタイムに活躍する品々もある。
シャワージェルにはシラカバ樹液が配合されており、しっとりとした洗い上がりが心地良い。
シャンプーとトリートメントリンスも併せて使えば、より豊かな香りを楽しめる。
汗を流した後のスキンケアには、ボディローションが欲しくなる。
ホホバ油やスクワランなどの有効成分が、べたつかず肌馴染みの良いなめらかさでお肌を守ってくれる。
Relax Lineでぜひ取り入れたいものが、ボディスクラブとマッサージオイルだ。
粒子の柔らかいシュガーを使ったボディスクラブが、お肌の角質を優しく取り除いてくれる。
全身はもちろんフェイシャルにも使用できるのが嬉しいマッサージオイルは、配合されたブドウ種子油が乾燥しがちなお肌でも柔軟に整える。
どちらも、マスカットの甘やかな香りと相性抜群だ。

私は生憎、ワインにさほど詳しくない人間である。
ほんの少しのワインを飲むと、すぐに酔いが回ってしまう。
だからこそ、毎年秋になると報道される「ボジョレーヌーボー解禁」というニュースの華やかな響きを、どこか羨ましいような気持ちで聞いていた。
ボジョレーヌーヴォーの豊潤な旨みに、深く酔いしれることはできない。
でも、そんな私を楽しませてくれる香りがある。
大地の恵みを蓄えた上質なオーガニックコスメは、私にも秋をもたらしてくれる。

https://www.fruitsroots.com/cosmetic/relax/

（神谷麻衣子　エッセイスト　大手劇団を退団後、劇団在籍中に機関誌のコーナーを長きに渡り執筆していた経験を活かし、現在はコラムニストとして活動。様々なコラムやエッセイを、独自の視点で書いている。）