Column
フルーツルーツのオーガニックコラム
「界面」とは、2つの性質の異なる物質の境界面のことです。
例えば、水と油は混じり合わないですよね?
混じり合わない水と油の間には界面が存在します。
そして、「界面活性剤」とは、この界面に作用し、水と油を混じり 合わせることができるものです。
ではなぜ、混じり合うことができるのでしょうか?
「界面活性剤」は、水になじみやすい「親水基」と、油になじみやすい「親油基」の両方を持っているため、水と油の中を取り持ちなじませることができます。
そのため、化粧品に色々な用途で使用されています。
例えば、顔や身体の汚れを落とす「洗浄」成分として、また、化粧品の使用感をよくするための「乳化」剤としてなどがあります。
化粧品を作る際に欠かすことのできない「界面活性剤」ですが、多くの化粧品には石油から作られる「合成界面活性剤」が使用されています。
現在「合成界面活性剤」は2000~3000種類もあります。
皮膚には、肌の水分を保持したり、外部から異物が侵入するのを防ぐ役目があります。
それが皮脂膜と角質層でできた「皮膚のバリア機能」です。
表皮には水分と油分の層がありますが、本来混じり合わない水と油を乳化させる成分である合成界面活性剤は、この表皮のバリアゾーンを簡単に通過して、真皮から血液に浸透し体内に吸収されるといわれています。
このように皮膚から体内に吸収されることを「経皮吸収」と呼び、合成界面活性剤を介して化学添加物などの有害化学成分が経皮吸収されることによる「経皮毒」の危険性も出てきます。
(※体内に吸収された「合成界面活性剤」は肝臓でも分解できないため、肝臓の細胞も破壊し、肝臓障害や発ガンを引き起こすといわれています。)
そして、界面活性剤には「タンパク変性作用」と呼ばれる性質があり、皮膚のタンパク質を破壊する働きを持っています。
たんぱく質は簡単に言うと、アミノ酸が結合してできていますが、一部の合成界面活性剤はこの結合を切断し、再び結合する邪魔をするため、皮膚バリアが壊され、水分がどんどん蒸発し、乾燥肌・・・さらに 敏感肌へ。