先日、香川県坂出市にある農業法人にご訪問してきました。なんと江戸時代の1750年からこの土地で農業をされているらしく、16種類の果実や野菜を有機で栽培されており、圃場は6hに及ぶらしいです。
1990年代からは、有機農業に切り替えたらしく、そのきっかけのお話を聞いて、改めて農薬の農業従事者の方への人体的悪影響が大きいと改めて感じました。
また、近年の高温障害のお話もたくさん聞かせていただました。目に見えて高温障害の影響は出ていて、収穫量は下落傾向で、数年後には同じ作物ももっと北に行かないと難しくなりそうというお話もされていました。
高温に強い品種に変える言っても、1年・2年でできることではなく、5年・6年かかるものなので、そう簡単なことではないともお聞きしました。また、社員の方の働く環境改善のために、夏はサマータイムで最も暑い時間を避けて仕事をするなどの工夫もされていました。日本の食料自給率を上げるために、日本人の若者に就農の機会を増やす取り組みもされており、素晴らしいと思いました。
東京で、単に化粧品や加工食品の完成品のみに触れていても、原価上昇の背景を理解することは難しいですが、こうやって直接原料の生産者さんのお話を聞くと、全てが繋がって理解することができます。
私も、この「国産・オーガニック」の仕事に携わるようになり、生産者さんと直接接するようになってから、環境問題、地方創生、農薬、食料自給率、気候変動などが自分ごとになり、考えるようになりました。
オーガニックを広めていくとは、そのような問いを広げていくことでもあるのかもしれません。
久しぶりの高松でした。
やはりうどんが美味しいですね。