
先日、三軒茶屋病院で、ソシオエステティシャンが働かれているということで、エステティックグランプリの日下理事長と見学に行ってきました。

こちらの病院は、ほとんどの方が寝たきりで、会話もできない方も少なくないそうで、高齢の方、透析、がん、ALS、認知症、精神疾患などで入院されていました。ソシオエステティックとして提供しているのは、ハンドやフットのオイルトリートメント、肩・腰・頭皮などのドライスパ、フェイシャル、ネイルケアなどらしいです。オイルには精油も使われるらしく、患者さんだけではなく、そこで働くスタッフの方々にも喜ばれるそうです。最初に写真で、ネイルケアを見せていただいたのですが、ベッドの上で横になりながらずっと綺麗な爪を眺めていたり、ネイルケアすることにより、病院スタッフの方などにも声をかけてもらう機会が増えるので、とても喜ばれているということでした。美容の力ってすごいですね。

その後、実際に施術しているところを見学させていただきました。まず驚いたのが、サロンとは施術を行う環境があまりにも違うということです。病院なので、使える粧材や道具は限られており、拘縮や褥瘡、酸素マスク、胃ろう・経管栄養、人工呼吸器、モニター装着などが装着されている方もいらっしゃるそうで、安全性を最優先にしながら、エステティシャンの体制も大変そうでした。そして施術の内容も、主治医や看護師からの依頼のもとに、医療チームの一員として行っているそうで、エステティックにより誇りを持つことができました。見学させていただいた患者さんは、週に1度ソシオエステティックを受けているそうで、 「毎週このエステが生きる力になっている」とおっしゃっていいたのがとても心に残りました。特に、身内の面会がない患者さんにとって、ソシオエステティシャンは「治療や検査のためではなく、自分のために会いに来てくれる唯一の存在」になることもあるらしく、この病院内でのエステティシャンの存在意義を強く感じました。

改めて、エステティシャンの仕事は、美容サロンのみならず、他の場所でもこんなに役立てる仕事だということを再認識できました。特にエステティシャンのおもてなしの心、寄り添う姿勢、触れることで察知する力など、エステティックならではの強みなのだと思いました。とても貴重な時間をありがとうございました。


































