先日、ご縁があり、ひばりヶ丘にある自由学園に行ってきました。
1921年設立で、幼稚園から大学までの一貫教育の学校です。
とはいえ、普通の学校とは一線を画する面白い考え方、取り組みをしている学校です。
「生活即教育」という理念を掲げ、教室での学科の勉強だけではなく、
実生活の中での学びをとても大事にしている学校です。
24時間全てが勉強で、自分で考えて主体性を持って行動する人間を
教育することを目指されているそうです。
西山さんの案内で、初等部から大学にあたる最高学部まで
全て見学させていただきました。
最高学部の学部長である渡辺憲司教授は、「江戸の風俗」のご専門で、
とても興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。
また、「いのりの海へ」という書籍にもあるように、
国内外様々なところに行かれている方なので、とても面白いお話をお聞きできました。
校内は、大自然に溢れており、これらは職員さんではなく、
学生さんたちが全て手入れをしているそうです。
また、校舎は平屋でまるで昔にタイムスリップしたかのような
感覚もありましたが、建築物が全て美しいのです。
建築物の大半は有名なヴォーリスという方のお弟子さんが
作られたそうで、使われている木の大半は、自由学園の先輩たちが
育てた木々だそうです。
学生の頃は気づかないでしょうが、自然と毎日、
感性が磨かれる環境になっているのだと思います。
この整えられた芝生も、やはり学生さんたちが
自分たちで手入れをしているそうです。
なので、学校内には先生以外の職員はほとんどいないそうです。
また、基本的に全寮制で、こちらも学生が自治をしており、
自分たちで委員会を作って、管理運営するそうです。
ちょうど私が伺ったのが昼食の時間だったのですが、
こちらも驚きでした。なんと中学、高校全学年が一同に集まって、
同じ時間に食べるのです。私も学生さんたちのテーブルで
ご一緒させてもらいました。
それも自分たちで献立を考えて、準備して作るのだそうで、
しかも野菜や豚などの食材の一部は自分たちで栽培しているのです。
命と食の循環を学ぶためだそうです。
そして、なんと男子部中等部1年次に、今後6年間使う机と椅子を
自分で作るそうです。面白いですよね。
最後は、男子部の部長の更科先生と色々お話しました。
自由学園の理念、考え方を教えていただきました。
もちろん全て理想通りにはいっている訳ではないらしいですが、
それを試行錯誤しながら追求し続ける姿勢にとても感銘を受けました。
最初から最後まで驚きの連続で、教育について色々考えさせられた1日でした。
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