先日、岩手県花巻にある食品関係の工場にご訪問した帰りに、「榎戸さんが興味ありそうな場所に連れて行きたい」とのことで、宮沢賢治記念館に連れて行っていただきました。宮沢賢治といえば、中学生の頃に、『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『注文の多い料理店』『セロひきのゴーシュ』あたりを読んだ以来で、とても懐かしい気持ちになりました。
連れて行ってくださったTさんが、文学にとても詳しく、解説しながら見学できたので、とても理解が深まりました。今まで宮沢賢治のすごさを考えたことはありませんでしたが、「科学」「芸術」「宇宙」「宗教」「農業」と幅広い分野で、さらに深い思考で世界観を表現していたことを教えていただきました。
久しぶりに、「雨ニモマケズ」の詩に出会い、心に染みました。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ
ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ[#「朿ヲ」はママ]負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
記念館の目の前に、「注文の多い料理店」がありました。これは入りたくなりますね。
Tさん、楽しい文学の世界をありがとうございました。
久しぶりに、賢治の文学を読みたくなりました。